製品概要
ImSimQA変形モジュール
変形モジュールでは、ユーザーがAAPM タスクグループ132レポート「放射線治療における画像レジストレーション・フュージョンアルゴリズムの利用法と技術」の要求事項を実施することができます。
ユーザーはバーチャル画像やリアル画像の組織に変形を加えることができます。
変形はローカルにもグローバルにも可能で、任意の指定組織やオブジェクトに適用することができます。
変形適用後、CT/MR/PETの静的画像や4D画像シリーズを作成し、3rdパーティーシステムにエクスポートし、たとえば画像フュージョンソフトのテストに使用します。
CT-CBCT IGRT画像のマッチング評価による日々の組織の変化、術前・術後画像のCT-MR画像フュージョン、MR画像のカーブカウチとCT画像のフラットカウチとの画像フュージョンなども可能です。
変形モジュールユーザーは、10個の追加ライブラリも使用可能です。このライブラリは頭頚部のオリジナルと変形合成ファントム画像であり、変形データセットは放射線治療中の実際の組織変化に基づいたものです。ここから各ファントムに対するグランドトルースである変形ベクターフィールド(DVF)を作成しました。このデータを使用することにより、ファントムを任意のシステムのDIRアルゴリズムの精度評価に使用可能です。臨床システムのテスト用にグランドトルースの変形データセットを作成するだけではなく、ImSimQAではグランドトルース変形と臨床データセットとの比較も可能です。
比較は4つの方法で可能です。
1.CT画像の視覚的比較、相互情報量や相関係数を使用しての定量的比較
2.輪郭解析比較
3.グランドトルースと臨床での変形ベクターフィールド(DVF)の比較
4.ヤコビアンマトリックス表示
POINT
Point ポイント
- TG132レポートの実施
- 任意の画像を変形し、様々なテストが可能
- 基準となるDVF
- DIRソフトの評価
機能・特徴
画像とStructureの変形
ファントムでも患者でも、テスト画像用にスキャナーを使用することは、臨床使用しているものなので簡単ではありません。
ImSimQAでは任意の画像モダリティのDICOM-3画像に加えて、通常CTに関連付けられているDICOM Structureセットのインポートも可能です。
画像の初期セットのインポート後、それらのスライス間隔やFOVなどの広範な編集だけではなく、操作や変形を行って新しい画像シリーズとRT structureを作成し、テストアプリケーションにエクスポートすることができます。典型的な例としては、MR画像を変形するためにリファレンスCTと一緒に画像レジストレーションとフュージョンを行うアプリケーションにエクスポートします。
このアプリケーションは、放射線治療や医用画像で通常使用するものです。
テストアプリケーションでは画像レジストレーションを実行し、MRを通常の移動(リジッド画像レジストレーション)や変形(変形画像レジストレーション)を行います。
ImSimQA内の機能にて、無限の新しいテスト画像を物理士や医師に提供することができ、臨床使用している画像レジストレーションソフトの性能や制限を強力なツールでテストできます。
ImSimQAではさらに、画像レジストレーションや自動輪郭アプリが作成した画像を再インポートし、結果画像の定量テストを実施して一致度が良いかどうかを解析し、一致していないエリアをハイライト表示したレポートを出力することができます。
画像の変形と転送
任意のモダリティ画像内に仮想マーカーを挿入することができ、新しい位置にマッピングし、ローカルやグローバルな変形を適用します。
新しく生成した画像により新しい現実の臨床シナリオを作成できます。
画像をエクスポートして、リジッドや変形画像レジストレーション、自動輪郭作成、自動マージン作成のアルゴリズムのテストを行ったり、また、患者組織が変化した様々なタイムポイントの画像データを取り扱ったり再構成するような医用画像システムや、治療画像システムのテストも行えます。